今日は月状骨軟化症(キーンベック病)について説明していきます。
月状骨軟化症(キーンベック病)はあまり聞きなれない疾患かと思いますので、しっかりと説明していきますね
この記事を読むことで月状骨軟化症(キーンベック病)のことがわかるようになります。
月状骨軟化症(キーンベック病)とは?
月状骨軟化症(キーンベック病)は1910年にオーストラリアのキーベック医師が病態を発表したことからキーンベック病と名付けられました。
手にある月状骨という骨に圧力がかかり、潰れることによって手首に痛みや機能障害が生じる疾患です。
発生する要因としては血流障害が影響を及ぼすと考えれています。
月状骨は周囲を軟骨で囲まれていて、血流が限らている為に血流障害や壊死が起こりやくなってしまうんです。
手首を使い過ぎたり、小さな外傷が繰り返されて月状骨に損傷が発生し、軸圧によって徐々に月状骨が潰されて発症します。
利き手に多いと言われています。
月状骨軟化症(キーンベック病)の症状
月状骨軟化症(キーンベック病)の症状は手首の運動痛、圧痛、腫れ、手首の可動域制限、握力低下などがあります。
主な症状は運動時や圧痛からはじまり、ひどくなると腫れや手首の可動域制限が出ていきます。
月状骨軟化症(キーンベック病)の診断
月状骨軟化症(キーンベック病)の診断はレントゲンやMRIで診断されます。
初期ではレントゲンやMRIで月状骨の血行不全がみられ
進行すると骨硬化像、圧潰像、変形性関節症などが見られます。
月状骨軟化症(キーンベック病)はレントゲンで病期を判定します。
月状骨軟化症(キーンベック病)の治療
月状骨軟化症(キーンベック病)の治療は軽度な場合は患部安静やサポーターなどの保存療法が適応されます。
進行すると手術療法の適応となります。
病期のステージ3以降は手術適応になる可能性が高くなります。
手術の内容も病期によって異なり
骨切り術や血管月骨移植、月状骨の摘出、腱球(腱を丸めたもの)の挿入などがあります。
病期や状態、病院や執刀する先生によって手術療法の内容は違います。
最後に・・・・・
今日は月状骨軟化症(キーンベック病)について説明していきました。
月状骨軟化症(キーンベック病)は自然に治ることはないので、初期段階で抑え、進行させないことが重要です。
その為、早期に適切な治療を受けることが大切です。
手首に痛みや運動時痛がある際は早めに専門機関で診てもらうようにしましょう。