今日は半月板損傷について説明していきます。
半月板損傷は聞いたことがある疾患だと思います。
今回は半月板がどんなものなのか?そして半月板を損傷するとどうなるのかについて説明します。
この記事を読むことで半月板損傷のことがわかるようになります。
半月板損傷とは?
半月板損傷とは大腿骨と脛骨の間にある軟骨でできた板の半月板が欠けたり、傷がついたり、断裂する疾患です。
半月板は関節を安定させ、関節面の衝撃を分散させる役割を果たしています。
半月板は膝のクッション材だと思ってもらえればOKです。
そんな半月板は膝を捻る動作で損傷しやすく、膝を曲げた状態で強い捻りが加わると損傷してしまいます。
特に半月板は加齢と共に変性する為、40代以降は損傷しやすくなります。
半月板損傷は靭帯損傷と合併することも多く、以前説明した前十字靭帯損傷、後十字靭帯損傷、内側側副靭帯損傷、外側側副靭帯損傷などと合併損傷することがあります。
半月板は内側半月板と外側半月板があり、名前の通り半月の形をしています。
稀に半月板が半月ではなく円板の形をしている人もい、円板状の半月板は通常よりも損傷しやすいです。
スポーツで多く発生し、ジャンプや方向転換をするサッカーやバスケットボールなどでよく起こります。
半月板損傷の症状
半月板損傷の症状は痛み、腫れ、膝の引っ掛かり感、可動域制限です。
半月板を損傷すると炎症が起こる為、膝が腫れます。
損傷した半月板が関節に嵌ってしまうと膝のロッキング(膝が伸びなくなる)がおこります。
膝がガクッと崩れる膝崩れが起こることもあります。
半月板損傷が慢性化すると歩行時・運動時の痛みや膝に水が溜まる関節水腫が繰り返しおこってしまいます。
半月板損傷後は変形性膝関節症になる可能性が高くなります。
半月板損傷の診断
半月板損傷の診断はMRIで診断されます。
レントゲンで骨折が合併していないかもみます。
レントゲンには半月板が映らないので、MRIで損傷が確認できれば半月板損傷と確定診断されます。
半月板損傷の治療
半月板損傷の治療は保存療法(手術をしない)と手術療法があります。
半月板の損傷度合いや損傷部分によって治療法は変わります。
保存療法の場合は物理療法(アイシングや超音波、電気治療や温熱療法など)、投薬、湿布、患部安静、サポーターやギプス固定、ブレース処方などです。
手術療法では関節鏡によって半月板の部分切除や半月板縫合術などがおこなわれます。
最後に・・・・・
今日は半月板損傷について説明してきました。
半月板損傷はスポーツをしている若い世代や中年以降で半月板が変性している人も起こりやすい疾患です。
半月板には血管が分布している部分と血管が分布していない部分があります。
血管が分布していない部分は損傷してしますと再生しない為、手術療法が適応になります。
半月板損傷の確定診断はMRIになるのでMRIがある専門機関で診てもらうようにしましょう!
半月板損傷の術後リハビリや保存療法は当院でもおこなっていますのでいつでもご相談ください。