今日は後十字靭帯(PCL)損傷について説明していきます。
以前、前十字靭帯損傷について説明しました。
後十字靭帯は前十字靭帯と交差している靭帯になるので、前十字靭帯とは逆の役割があります。
後十字靭帯は英語にするとPosterior Cruciate Ligamentになります。その頭文字をとってPCLと呼ばれます。
そんな後十字靭帯の損傷について詳しく説明していきますね!
この記事を読むことで後十字靭帯損傷のことがわかるようになります。
後十字靭帯(PCL)損傷とは?
後十字靭帯損傷とは膝の大腿骨から脛骨につく後十字靭帯が損傷してしまう疾患です。
後十字靭帯は大腿骨から脛骨につき、脛骨が後方に外れてしまわないようにしている靭帯です。前十字靭帯は逆の役割があります。
膝に前方からの強いストレスがかかると後十字靭帯が損傷してしまいます。
ラグビーやサッカー、格闘技などの膝前面の打撲や交通事故などで発生します。
前十字靭帯損傷は切り返しや捻りなど非接触時にもおこりますが、後十字靭帯損傷は接触時に起こることがほとんどです。
後十字靭帯(PCL)損傷の症状
後十字靭帯損傷の症状は痛みと腫れ、熱感、不安定感です。
後十字靭帯を損傷すると強い痛みが出ます。
関節内に出血するので膝が腫れ、熱感が出ます。
膝崩れや膝下の落ち込みが出ることもあります。
痛みが強く、歩くことができなくなったり、腫れや痛みで関節を動かせないといった症状も出ます。
後十字靭帯(PCL)損傷の診断
後十字靭帯損傷の診断はMRIで診断されます。
レントゲンでは骨折が合併していないかみます。
後十字靭帯はレントゲンには映らないので、確定診断はMRIになります。
その他、側副靭帯損傷や半月板損傷が合併していないかをチェックします。
後十字靭帯(PCL)損傷の治療
後十字靭帯損傷の治療は損傷度合いによって異なります。
部分断裂の多くは保存療法が選択され、完全断裂では手術療法の適応となります。
保存療法では物理療法(アイシングや超音波、電気治療や温熱療法など)、投薬、湿布、サポーターやギプス固定、ブレース処方などです。
完全断裂では靭帯の再建術がおこなわれます。
手術の術式は病院や先生によって異なります。
最後に・・・・・
今日は後十字靭帯損傷について説明してきました。
後十字靭帯損傷は膝を地面強く打ってしまったり、交通事故でダッシュボードに膝が当たるなどして起こることが多いです。
後十字靭帯損傷の診断はMRIでおこなわれることが多いので専門機関で診断をしてもらう必要があります。
スポーツで損傷してしまった場合は治療、その後のリハビリが大切になります。
治療をしながら筋肉をつけたり、身体をうまく使えるようにしていくことが重要です。
井土ヶ谷ひかり整骨院でも後十字靭帯損傷後のリハビリをおこなっているのでいつでもご相談ください。