今日は斜頸という疾患について説明していきます。
斜頸は子供に多く、親は心配してしまう疾患です。
この記事では斜頸について詳しく説明するので、この記事を読むことで斜頸のことがわかるようになります。
斜頸とは?
斜頸とは頭が左右どちらかに傾いた姿勢をとり、顔が反対側に回旋する疾患です。
先天性(生まれながらにしてなる)と後天性(生まれたあとになる)があります。
先天性斜頸
- 筋性斜頸:胸鎖乳突筋の拘縮が原因によるもの
- 骨性斜頸:頸椎や胸椎の形態異常によるもの
後天性斜頸
- 炎症性斜頸:咽頭部の炎症によるもの
- 眼精斜頸:目の運動に関わる筋肉の異常によるもの
- 外傷斜頸:外傷によっておこるもの
- 痙性斜頸:後頭部の筋の異常な筋痙縮によるもの
先天性と後天性斜頸では先天性の方が頻度が高く、先天性筋斜頸は胸鎖乳突筋によるのがほとんどで出産直後に気づかれます。
多くは1歳半くらいまでに自然治癒していきます。
斜頸の症状
斜頸の症状は先天性筋斜頸場合医、出生後に首のしこりができます。
触るとこりこりしたようなしこりです。
しこりがある方に頭を傾け、顔は反対側を向きます。
このしこりは生後3週間くらいから徐々に大きくなることが多いです。
特に痛みなどは訴えないですが、見た目で首のが曲がっているとわかる症状が出ます。
斜頸の診断
斜頸の診断は問診や触診とレントゲンで診断されます。
骨性斜頸の場合はレントゲンでわかります。
筋性斜頸は触診がおこなわれます。
可動域制限がないかなどをみて診断が出ます。
筋や骨性ではない場合は眼科で頭傾斜テストなどがおこなわれます。
場合によってはCTで首の骨を調べることもあります。
斜頸の治療
斜頸の治療はそれぞれの斜頸で治療法が変わります。
基本的には保存療法(手術をしない)です。
ボツリヌス療法と言って筋に注射を打ったり、筋弛緩薬などの投薬などがおこなわれます。
1歳~3歳までに改善しない場合は手術が行われることもあります。
斜頸に多い筋性斜頸は90%が自然治癒していきます。
筋性斜頸に対するマッサージは症状を悪化させる可能性もあります。
しっかりと専門医の診断を受けるようにしましょう!
最後に・・・・・
今日は斜頸について説明してきました。
生まれた子が首が傾いた状態だと心配になりますよね、、、
ですが、斜頸は筋性斜頸が多くそのうち90%が自然治癒していきます。
しっかりと専門医の診断を受け、適切な検査や診断を受けて治療をしていくことが大切です。
今日は斜頸について説明していきまいた。
参考になれば幸いです。