今日は手のシビレに関する疾患”頸椎症性脊髄症と頸椎症性神経根症”について説明していきます。
首の痛みや腕や手にシビレが出たりする疾患です。
頸椎症性脊髄症・頸椎症性神経根症とは?
頸椎椎間板症を基盤として、脊髄症状や神経根症状が出ているのもをそれぞれ頸椎症性脊髄症・頸椎症性神経根症と言います。
頸椎症性脊髄症と頸椎症性神経根症は脊髄に直接影響を与えるか脊髄から出る神経に影響を与えるかで変わってきます。
少し難しい話をしましたが、首の骨(頸椎)で脊髄本体を圧迫しているか、脊髄から出る神経を圧迫しているかで違うと思ってもらえればOKです。
50代~60代の男性に後発し
女性よりも男性の方が発症することが多く、その数は約2倍にもなります。
遺伝的要因や環境的素因が関係あると言われています。
頸椎症性脊髄症・頸椎症性神経根症の症状
①頸椎症性脊髄症・頸椎症性神経根症の症状は首の痛み、可動域制限、腕~手のシビレ、などです。
①+②細かい動き(巧緻運動)障害、四肢、体幹の感覚障害、歩行障害、膀胱直腸障害が出た際は頚椎症性脊髄症が考えられます。
①+③片方の上肢の筋力低下、筋委縮が出た際は頚椎症性神経根症が考えられます。
基本的な症状は①でプラス②や③の症状で脊髄症か神経根症か予測をすることができます。
どちらもつらい症状ですよね….
頸椎症性脊髄症・頸椎症性神経根症の診断
レントゲンを撮ると、脊柱管の前や後ろの狭小化や骨の整列異常、骨の棘(トゲ)がみられ
MRIでは脊髄や神経根の圧迫、椎間板変性などがみられます。
頸椎症性脊髄症・頸椎症性神経根症の診断は神経学的所見とレントゲンやMRI画像で診断されます。
頸椎症性脊髄症・頸椎症性神経根症の治療
頸椎症性脊髄症・頸椎症性神経根症の治療は基本的に保存療法です(手術をしない)
薬やブロック注射、物理療法(温熱・牽引・電気療法など)
保存療法で効果がでない場合は手術をすることもあります。
当院では温熱療法や電気療法に加えて手技の施術にて症状を改善へ導きます。
最後に・・・・・
今日は頸椎症性脊髄症・頸椎症性神経根症について説明してきました。
脊髄や神経を圧迫している原因が何かによって対処方法は変わってきます。
骨の変形で神経を圧迫している場合は骨による圧迫をなくさなければいけません。
その場合は手術をしないと骨の圧迫を取るのはなかなか厳しくなります。
そうでない場合に関しては温熱療法や電気療法に加えて手技による施術をおこなうことで症状が楽になることもあります。
頸椎症性脊髄症・頸椎症性神経根症でお困りの方は是非一度井土ヶ谷ひかり整骨院にお越しください。