今日はギヨン管症候群について説明していきます。
ギヨン管症候群はあまり聞きなれない疾患ですのでしっかりと説明していきますね!
この記事を読むことでギヨン管症候のことがわかります。
ギヨン管症候群とは?
ギヨン管症候群とは手首にあるギヨン管という部分で尺骨神経が圧迫され、神経症状が出る疾患です。
別名尺骨管症候群とも言われます。
発生する要因としては、骨折やガングリオン、手の使いすぎなどです。
ガングリオンが要因になることが多く、次いで使い過ぎ(長時間の自転車走行など)が多いです。
ガングリオンについてはまた別の記事で説明するのでここではゼリー状の腫瘤だと思っておいて下さい。
以前肘部管症候群や手根管症候群を説明しましたが、同じようにギヨン管で神経圧迫がおこる疾患になります。
ギヨン管症候群の症状
ギヨン管症候群の症状は小指、薬指のシビレや痛み、運動障害
筋委縮がおこるとかぎ爪変形(鷲手)がおこります。
感覚障害は手のひら側だけに出ます。
主な症状は痺れや痛みですが、ひどくなると筋委縮や運動障害が起こってきます。
ギヨン管症候群の診断
ギヨン管症候群の診断は問診、整形外科的テスト、神経伝達速度検査
ガングリオンを見つけるのに、MRIやエコーなどが使われます。
整形外科的テストではチネル兆候やフローマン兆候が陽性になり、神経伝達速度検査では尺骨神経の異常がみられます。
ギヨン管症候群の治療
ギヨン管症候群の治療は基本的に保存療法と手術療法があります。
多くは保存療法(手術をしない)です。
投薬(ビタミン剤、消炎鎮痛剤)、ステロイド注射などの保存療法が中心で
外傷など急性に発症したものは自然治癒していくことが多くみられます。
保存療法で改善がみられない場合は手術療法の適応となります。
手術療法は神経開放術とガングリオンなどの腫瘍摘出などがおこなわれます。
ガングリオンなどがなれば予後はいいので症状が徐々に軽快していくことも多いです。
最後に・・・・・
今日はギヨン管症候群について説明していきました。
ギヨン管症候群は神経症状が出る疾患なので、ひどくなると運動障害や手の変形が出てします。
ガングリオンや腫瘍がある場合には手術療法も考慮する必要があります。
痺れの症状は原因を見つけるの難しい場合もありますが、早めに専門的な機関で診てもらうようにしましょう。
予後はいいので、早め治療をおこないましょう。